「もののけ姫」はこうして生まれた。―第1章 紙の上のドラマ―(1998年)

yamnak2004-09-26

テレビマンユニオン製作による、「スーパーテレビ情報最前線」での特集「密着2年!「もののけ姫」の舞台裏 宮崎駿 最後の挑戦」をビデオ作品化したものの第一弾。見るのは2度目。宮崎さんは作品はもちろん魅力的だけれど、ご本人自身もとてもクセのある魅力的な人物でおもしろい。個性が強すぎて他の有望などんな強い個性も潰しかねないのじゃないかという気がした。



「創りたい作品へ 創る人たちが 可能な限りの到達点へとにじりよっていく その全過程が作品を創るということなのだ」
という、まさにその言葉どおりに「アシタカが着地してよろける」というわずか1秒ほどのシーンに、なんとか命を吹き込むために試行錯誤しつつ何度も何度も描き直しながら半日を費やすというところにはあらためてすごい仕事っぷりだなと思った。



ところで、アニメーションの世界で、「センスで勝負」とか「マイノリティに向けて」ではなく、大衆を意識した、宮崎さんと同じ土俵で宮崎さんを超えてやろうという人、直球で宮崎さんに勝負するという人は果たしているのだろうかと気になった。