QBB『とうとうロボが来た!』が文庫化!

ボーナストラックとして「とうとうロボが兄」という12Pの短編入り!幻冬舎文庫より4月下旬発売予定とのこと。これに合わせてゴールデンウイーク頃『とうとうロボが来た!』の原画・オリジナルカラー画展も開催とか。
久住昌之さんの「Qusumi's Homepage:後悔日記」より



まだ読んだことないという方はこの機会(文庫化)にゼヒ!一見児童文学とか絵本っぽい装丁ですがマンガです。以下それぞれamazonbk1のレビューより。

  • 記憶のすみっこ レビュアー:カスタマー 埼玉県 Japan

小学生のときの運動会とか修学旅行とかのイベントじゃなくって
誰が好きだったとかどうこうじゃなくって、休み時間にやってたこととか
家帰ったけどなんにもすることなかったときとかの
別に誰かに話す意味もないしもうおそらく二度と蘇ることなんか
なかったんじゃないかっていう記憶が、このマンガを読んで克明に蘇ってきた。

  • 愛すべきクソガキ レビュアー:飯島玲子

 『とうとうロボが来た!!』は主人公新吉の犬が欲しい小学生ライフを描いている。「犬が欲しい」という強い欲望が生まれた新吉の生活は犬中心に回り始める。犬と出会う前の数話も小学生の日常を掴みきってる、ってかんじですっごくおもしろいけど。

 新吉が父親に犬が欲しいのかと尋ねられて、「別に」って答えるところ、すごくわかる(小学生ってすぐ「別に」って言うよなー)。本当は欲しくて欲しくてたまらないのに恥ずかしくて、でも言わなくてもわかってよ!みたいな甘え…。久住昌之はどうしてこんなに小学生がわかるのか不思議だ。そして圧倒的にバカな新吉が超おかしい!超笑える!新吉は何年生なんだろう。「ちびまるこちゃん」のまるちゃんよりも年下のような気がする。すぐ泣くし。小学生ってどうしてこんなにもしょうもないのか。

 同じQBBの『中学生日記』だと、もうさすがに中学生だから葛藤なんかもあったりするけど、新吉や他の小学生たちは考えに「深み」がなくていい。この「深み」を感じさせないってすごいよなー、大人には難しいよなー。とにかく傑作。