三好銀『三好さんとこの日曜日』(小学館)

yamnak2004-12-14

amazonのレビューによると単独の著作としてはこれが唯一の単行本とのこと。1998年から91年頃まで「スピリッツ」にて連載されていたマンガ。著者は他にこのあと「ビーム」に短編を描いたらしい。ちなみにハードカバーでサイズはA5版。BOOK OFFとか行ったとき気をつけて見てみよう。

三好さんとこの日曜日 (Spirits neko comics)

三好さんとこの日曜日 (Spirits neko comics)



マンガついでに、最近ふと「昔と今のマンガの絵の完成度」ということを考えていたときに、小・中学生くらいのときに読んだ天沼俊という人の『すもも』(ジャンプスーパーコミックス)というマンガを思い出した。当時どうやら流行っていたっぽいロリコン+SFマンガみたいなキャラクターが登場するマンガで、特別好きなわけじゃなかったけれど、世界観とか絵の完成度が高かったなーと思って、じゃあ今はどんなの描いてるんだろうと例によってGoogleイメージ検索をしてみると、絵も内容もぜんぜん違う方向にいってしまったようで、戸田尚伸のことも同時に思い出したりして、ひとり勝手にがっかりした。マンガ家として食べていくことにこだわることも大事だけど、それよりは、大変だけれども別の仕事で生活して、寡作でもマニアックな作品でもいいからそのクオリティーと自分だけの世界観を守ってほしいと、呑気な消費者側からの、妄想をした。