サイレント・ランニング(1972年)

yamnak2004-07-26

監督はもともと『2001年宇宙の旅』のビジュアル部分を手伝っていた人らしく、諸星大二郎を思わせるヒョコヒョコ歩きの奇妙でかわいい召使いロボット「ドローン」、太めのタイヤがイカすゴーカート、変型自動ビリヤード機、ドーム型自然保護区など造型に凝っているところは、たまらない人にはたまらない。情熱がそこに注がれ切っちゃったのか畑違いなのかストーリーのほうは幾分ぼんやりしていて一般受けは厳しそう。でも、どことなく匂うヒッピーカルチャーやジョン・バエズの音楽もあって70年代のSFという感じがして雰囲気がとてもいい。こういう偏ってしまった映画は大好きだ。